保育目標
自由と責任
自分のやりたいことに没頭して
自分の頭で考え、
能力を発揮できる(=自由に生きる力)
それに伴う責任を持てる子を育てる。
小俣幼児生活団で大切にしている保育
子ども自身が感じ
気付くように援助する
言葉掛けは少なく先回りはしない
大人が先回りして言葉をかけたり、手を出してしまうことで、子どもが自らの力で成長するチャンスを失ってしまうこともあるかと思います。
結果が大切ではなく、自分で考え行動できた過程を認めることで、自信に繋がり、より一層成長していくと考えています。
園では、自分でどうすればいいのか考えて行動できるように、大人からの声掛けは少なく、先回りはせず、待って見守るようにしています。
実体験、直接体験を
大切にする
五感を育て、豊かに
言葉だけの知識ではなく実体験を通して「どうなっているのだろう」「なぜだろう」と自分で考えられる事が大切です。
生活の中で米研ぎ、配膳、片付け、掃除など日常生活の仕事を手伝い、経験をする事が大切だと思います。
また、外に出て、自然の文化、美しさや不思議さを感じる心が育つようにしたり、暑さ寒さを始め自分の身体の状態が分かり、衣服の調整など自分でコントロール出来るようにしています。
子どもの体験したい気持ちを私たちが奪わぬように成長を見守りたいと考えています。
子どもの思いを受け止める
子どもをプラス面で理解する
大人からすると不適切な行動(危険な事やってはいけない事)に見えても子どもの行動には意味があると思っています。
子どもがどうしてそう思ったのか、そういう行動を取ったのかプロセスを見る事が大切だと考えています。
「どうして○○するの!」「ダメでしょ!」と否定するのではなく、“○○したい”という思いを受け止めた上で「○○すると良かったと思うよ」「先生はこう思うな」と適切な行動を伝えています。
子どもの気持ちを理解し、私たちが関わる事で自分の思いを素直に表現し、相手の事を否定せず、肯定的に見ることが出来ていくと考えています。
じっくりと向き合って関わる
心地よい居場所作り
子どもは大人に否定されるのではなく、自分の思いを理解し、気持ちを分かってくれる人、認めてくれる人がそばにいてくれることで、自分の居場所を感じます。
困った時や、トラブルに発展した時に、子どもの思いを受け止めながら、じっくり向き合って関わり、自分の気持ちを安心して表現できる居場所になることを目指しています。
最初の教え方
ゆっくり丁寧にやって見せる
日常の中で子ども達はやりたいことが沢山あります。
初めての事に対して、大人は子どもがすることに手を出したり、言葉や動作で伝えてしまうため、こどもは、理解しづらくなってしまいます。
子どもはいつでもやってみたいという目で見ているので、初めは多くの言葉で指示するのではなく「みててね」と伝え、私たちが丁寧な動作でゆっくり行い、見せることで子どもたちにより多くの経験をしてもらいたいと考えています。
やりたい事を
満足するまで行う事の保証
やりたいことから学ぶ
自分の興味のあることや友だちが楽しそうに遊んでいる物に興味を示し、仲間と意見を伝え合ったり協力し合ったりと“思い”を共有しながら遊びを繰り広げられることはとても大切な事です。
時間に左右されることなく、やりたいことを満足するまで行うことで、身に付くことがたくさんあります。
時間が決められている設定保育では、やりたくないこともやったり、もう少しできたら完成できる、できるようになるところで終わりになってしまったりと、気持ちが不完全燃焼で終わってしまいます。自由保育の中で子ども自身が納得いくまで繰り返しできる環境を保証し、できることをたくさん増やしていきながら毎日が充実した楽しい日となるように関わっていきたいと思っています。
環境の工夫
人間を含め、子どもの立場にたって
わかりやすい生活作りは子どもたちにとって安心し、自分でやってみようとする気持ちが出て、行動にも自信がもてるようになってきます。子どもたちが自発的に行動し、自分のことができるように環境を工夫していくこと。
園では、私たちや友だちなど様々な人との交流が欠かせませんが、そのような周りにいる大人や子ども、関わる全ての人が人的環境の要素になります。
人との関わりを通して「嬉しい気持ち」「楽しい気持ち」「悲しい気持ち」などを学び、成長していきます。
育ちの評価
人間関係、コミュニケーション
育ちとは字が読める、書ける、数が数えられるなど勉強ができるできないではなく、遊びの中で友だちとどう付き合っていくのか、どう相手と関わり思いを伝えるといいのかなどいろいろな方法を学んでいくことだと思います。
コミュニケーションをとりながら、嫌な子がいたら距離を置く、我慢する、立ち向かうなど、その子なりの付き合い方、自分なりの解決方法を学び、身につけていけるよう自分で経験し、自立的人間に育つように援助していく事が大切です。
「ご褒美ことば」をやめて
「感謝のことば」
自信につながる勇気づけの言葉
子どもに動いてほしい時、やってもらいたい時など、私たち大人は「○○できたら○○買ってあげる」など交換条件で子どもたちを動かそうとしてしまいがちですが、それはごほうびの言葉になってしまい何かを買ってもらいたいからやる行為です。
感謝の言葉とは、その行為に対して「ありがとう」「助かったよ」「○○してくれたからキレイになったね」など、認められる心地よさを繰り返すことで自信につながる勇気づけの言葉です。
日々の保育の中でも感謝の言葉を大切にし、できた時には認め、自信につなげていくことで自己肯定感が育つように関わっています。