ある年の7月
七夕の願いごとを短冊に書く。
「お願いごと、なんて書くの」と、3歳児のT君に聞くと「ママと一緒にお散歩行ってねえ、パパのおみやげ買った。それが楽しかった。ママありがとうって書いて」
私が思っていた願いごととは、少し違ったが、身近な嬉しかった経験が、願いごととして出てきたのだろう。穏やかな表情のT君。
次に、4歳児のS君に聞いてみた。「僕はねえ、パパに肩ぐるましてもらいたいなあって書く」
「S君、すてきなお願いだね。」と言うと、「お父さん、いつも、おんぶしてくれるんだよ」と、笑顔で話してくれた。S君も、身近な心地良かった思い出からの願いごとだった。
近年、子供達の願いごとが、夢がなく、「お金がほしい」「金持ちになりたい」「カードが欲しい」「ゲームが欲しい」などが多く、寂しい気がしていたが、今日の、二人の願いを聞いて、物欲ではない、心のつながりのようなものにふれた感じがして、穏やかな気持ちにさせてもらった。
※写真と本文は、直接関係ありません。